浜松市、「貧困の連鎖」断絶へ 生活保護世帯の進学支援
(アットエス 2013/4/13)
浜松市は本年度、生活保護受給世帯の中学生を対象に進学支援事業に乗り出す。全市の生活保護世帯の約半数が居住する中区をモデル区に、中学3年生や不登校の生徒、障害のある生徒の高校進学をサポートする。教員免許を持つ「就学支援員」を配置して各家庭を支援する計画で、生活保護世帯で指摘されている「貧困の連鎖」の断絶を目指す。
中区ではおよそ45世帯の生徒が対象となる見通し。就学支援員はケースワーカーと被保護世帯を家庭訪問し、進学意欲の喚起や進路相談に取り組む。子どもの高校進学を当初から選択肢としない家庭もあるため、保護者に進学の重要性を説明する。夏休みの勉強会も開催する予定で、事業は民間委託する。
市福祉総務課は「高校進学を諦める生徒を1人でも2人でもなくし、将来の自立につなげたい」としている。同課によると、2011年度の市全体の高校進学率は98・1%に対し、生活保護受給世帯は81・9%だった。
「貧困の連鎖」は、「生活保護を受ける世帯主の25%は自ら育った家庭も生活保護世帯だった」とする道中隆関西国際大教授の調査で注目された。進学支援は県が昨年10月から県東部でモデル事業を展開している。
http://www.at-s.com/news/detail/618040953.html
支援を必要とする子どもたちは、家庭が金銭的に恵まれていないケースが多いです。就学支援員の訪問もよいですが、周囲の子どもたちと同じ様に生活をしながら学習支援が受けられる様に、学習塾や家庭教師で使える金券などを配布する制度もよいのではないかと思います。
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