静岡中央高で通級指導 県内高校初、2018年度開設へ (静岡新聞NEWS2017/11/18 )
高校での通級指導はとても喜ばしいニュース。しかし、このコミュニケーションスキル講座や学習支援を誰がどような手法でやるのかが問題。できれば大学や医療機関、公的な専門機関の援助を受けて実施して欲しい。どこから入り込んだのか分からないが、お世辞にも専門家とは言えない方が教育委員会の後援をもらっていたり、教員研修の講師をしたりしているケースがまだまだ見られる。
学習支援やSSTは一見簡単そうに見えるのかもしれないが、見立てが立たない人が行えば、無意味なだけでなく最悪悪化や発症も起こりうる。
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静岡中央高で通級指導 県内高校初、2018年度開設へ/静岡新聞NEWS
(2017/11/18 07:41)
静岡県教委は、軽度の発達障害などがある児童生徒を別教室で指導する「通級指導」を、高校での県内1例目として県立静岡中央高通信制で開始する方向で調整に入った。これまで小中学校で行われてきた通級指導が、学校教育法施行規則の改正で2018年4月から高校でも実施可能になることを受けた対応。17日までの同教委などへの取材で分かった。
通級指導教室は学習障害や自閉症、肢体不自由などがある児童生徒らに対し、別教室で特性に応じた指導を行う。
静岡中央高は文科省が通級指導の実践例を積み上げるために設けた「高等学校における個々の能力・才能を伸ばす特別支援教育モデル事業」の研究指定校。14年度から静岡、湖西、三島市に置く3キャンパスで対人技能を伸ばす「コミュニケーションスキル講座」を実施し、静岡市葵区の中央キャンパスでは独自で教員有志が個別の学習支援にも取り組んでいる。
通信制は自宅での自主学習が中心になるため、通級指導は学校に登校して授業形式の指導を受ける「スクーリング」の日を活用して行われる見込み。
県教委高校教育課の担当者は「予算など未確定な部分も多いが、同講座や学習支援をベースにした通級指導の形を検討していきたい」とコメントした。
■支援の継続狙う 教員加配の予算文科省が調整
軽度の障害がある中学生にとって、現状では進学先の選択肢は「通常学級」と「特別支援学校」しかない。高校での通級指導実施には小中学校で対象になってきた生徒が、高校教育の現場で適切な支援を受けられるようにする狙いがある。
小中学校で行われる通級指導は、対人スキルや運動機能に関する専門的な訓練、補助教材を使った学習など。文部科学省特別支援教育課によると、指導については「高校においても小中学校と基本的に変わらない」という。ただ、自校で行うのか他校通級にするのか、対象生徒の選定基準などは各現場で決定する必要がある。
文科省は全国で実施したモデル事業の取り組み例を各都道府県教委に配布し、通級指導の担当教員を加配できる予算も設ける方向で調整している。同課の担当者は「最初は探り探りになるだろうが、各教委で実情に応じて実施方法を検討していってもらえれば」と話している。
http://www.at-s.com/news/article/education/upper/427948.html
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