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児童発達支援事業について

カテゴリー │つぶやき

 先日、児童発達支援事業所、放課後等デイサービスについて、「発達障害に対して専門性の低い事業所がいくつかあり、困惑している保護者がいる」という話を某病院のPSWさんからお聞きしました。以前あった児童デイサービスが、児童福祉法で障害児通所支援事業として分割、変更されたものです。確かに今まで療育支援や心理療法を受けていた方からすると、内容の乏しさに少しびっくりされたのかもしれません。そこで事業所の管理責任者要件を調べてみました。
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児童発達支援管理責任者の要件となる実務経験について

以下の①~③のいずれかを満たしていること。
① 次に示す第1号及び第2号の期間が通算して5年以上であること
② 第3号の期間が通算して10年以上であること
③ 第1号から第3号までの期間が通算して3年以上かつ第4号の期間が通算して5年以上であること

1号 次のアからキに掲げる者が、相談支援の業務(身体上若しくは精神上の障がいがあること又は環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある者の日常生活の自立に関する相談に応じ、助言、指導その他の支援を行う業務)に従事した期間

ア 地域生活支援事業、障がい児相談支援事業、身体障がい者相談支援事業、知的障がい者相談支援事業の従事者 第2号と通算して5年以上

イ 児童相談所、身体障がい者更生相談所、精神障がい者社会復帰施設、知的障がい者更生相談所、福祉事務所、発達障がい者支援センターの従業者

ウ 障がい児入所施設、障がい者支援施設、老人福祉施設、精神保健福祉センター、救護施設及び更生施設、介護老人保健施設、地域包括支援センターの従業者

エ 障がい者職業センター、障がい者就業・ 生活支援センターの従業者

オ 特別支援学校の従業者

カ 病院若しくは診療所の従業者(社会福祉主事任用資格者、訪問介護員2級以上に相当する研修の修了者、第2号に掲げる資格を有している者並びに第1号のアからオ及びキに掲げる従業者の期間が1年以上の者に限る。)

キ その他これらの者に準ずると都道府県知事が認めた者

2号 次のアからカに掲げる者であって、社会福祉主事任用資格者、訪問介護員2級以上に相当する研修の修了者、保育士、児童指導任用資格者又は精神障がい者社会復帰指導員(以下「社会福祉主事任用資格者等」という。)が、直接支援の業務(身体上又は精神上の障がいがあることにより日常生活を営むのに支障がある者につき、入浴、排せつ、食事その他の介護を行い、並びにその者及びその介護者に対して介護に関する指導を行う業務、その他の職業訓練や職業教育等の業務)に従事した期間

ア 障がい児入所施設、障がい者支援施設、老人福祉施設、介護老人保健施設、病院又は診療所の病室であって療養病床に係る従業者 第1号と通算して5年以上

イ 障がい児通所支援事業、障がい福祉サービス事業、老人居宅介護等事業の従事者

ウ 病院若しくは診療所又は薬局、訪問看護事業所の従業者

エ 特例子会社、重度障がい者多数雇用事業所施設設置等助成金の支給を受けた事業所の従業者

オ 特別支援学校の従業者

カ その他これらの者に準ずると都道府県知事が認めた者

3号 第2号アからカに掲げる者であって、社会福祉主事任用資格者等でない者が、直接支援の業務に従事した期間 10年以上

4号 第1号から第3号までの期間が通算して3年以上あり かつ 次の資格に基づき当該資格に係る業務に従事した期間
医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、義肢装具士、歯科衛生士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、管理栄養士、栄養士又は精神保健福祉士 5年以上

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 この制度が軽度の発達障害者に対しても重度精神遅滞、身体障害、老人介護と同じ福祉的視点でしか運営されていないことが良く分かります。特に4号の国家資格についてはびっくりです。発達障害者の療育支援は程度や障害種によって必要な内容が大きく違いますし、二次障害、三次障害を起こしているケースも多く、専門的な知識と経験が必要です。これでは名前に発達支援と入っていても、素人が齧った程度の知識で療育をする施設か、預かるだけの施設、神輿として全く関係のない専門家を管理責任者として担いだ施設がたくさん生まれてしまいます。
 特別支援学校にに限らず、保育園、幼稚園、学校の先生等の教育現場従事者の方が介護施設の方よりも発達障害には精通していると思うのですが・・・特に支援学級、ことばの教室、養護教諭が書いていないのは残念です。臨床心理士、特別支援教育士くらいは入っていないといおかしくないですか。緩いのか厳しいのか全くよく分からない実務経験一覧です。
 療育は決して楽しいだけのものではありません。支援側だけでなく、本人にも家族にも面倒で苦しいときが付いて回るものです。このままだと本物の療育支援は広がりません。安く預かってくれることが目的になってしまいそうですね。公的資金を注入するところを間違えると怖いなぁと改めて感じました。



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